KIEFER ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
いつからなの?。
私の中であなたのスペースが大きくなり始めたのは…。
女王候補として聖地に訪れた時、一番最初に好感を持ったのはあなただったの。
あなたは私のそんな期待を裏切らないくらい
とても優しかったし、一緒にいるととても楽しかった。
女王になった時もそんなに深く考えていなかったわ。
ただ”これからもずっとあなたと一緒にいるのも悪くないかも”なんて。
その時もまだ、あなたは私の中で最高の親友だった。
恋に破れた私を気づかって励ましてくれたし、
女王の仕事が大変でくたくたになった私を元気づけてくれもした。
あなたと知り合えてよかったって、本当に素直にそう思うのよ?。
・
・
・
でもね?。
いつからかあなたがとても愛おしくなってきたの。
すごく逢いたかったはずなのに、会ってみると
心臓が言う事を聞いてくれなくて、バクバクうるさい程に私の体の中で鳴り響いていた。
どうしたらいいの?。
もう打ち明けられない。
だって私は女王で、あなたはその女王を守る守護聖の1人。
いくら優しくしてくれても、もう私を名前で呼んではいけない間柄になっちゃったのに
どうすればいいっていうの?。
”好きです”
なんて言える訳ないじゃない。
だって私が好きでもあなたもそうだとは限らないでしょ?。
だってあなたは皆に優しいもの。
鳥にも花にも私にも他の人にも。
私に対するものだけが特別だって思うなんて、そんなの私の勝手な思い込みでしょ?。
それに今の関係を壊したくない。
・
・
・
でもね?。
伝えたくて仕方がないの。
私の気持ちをあなたに伝えたい。
私があなたを特別に想っているって事をあなたに知っていて欲しいの。
苦しくて仕方がない……。
こんな気持ちであなたに優しくされるのが……
今のままの状態を保っているのが辛くて我慢出来ないの。
・
・
・
だから。
明日仕事が終わったら、
私の姿を闇が隠してくれる時間になったら、
あなたの所へ行こうと思うの。
そしてこの気持ちをあなたに伝えるわ。
言わないで後悔するよりは、言って後悔する方がいい。
”あたってくだけろ”よ。
……砕けるのもちょっと恐いんだけどね…。
・
・
・
”私、貴方の事が好きです。
このままあなたを好きでいてもいいですか?。
もしダメでも、今まで通りの関係を続けてもらってもいいですか?。
すごく我がままな事を言ってるのはわかってます。でも貴方とのこの関係を失いたくないし
私のこの気持ちをあなたに伝えたくて伝えたくて我慢できなかった。
もしよかったら…………
あなたの気持ちも聞かせてもらってもいい?。”
・
・
・
そして私は願うのよ。
『どうか、あなたも私と同じ気持ちでありますように……。』
って……。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■END
リモージュポエム第一弾です。
相手は特に特定しなかったけど、私の中ではマルセルです。
女王になってから好きになってしまうっていうのが、何となくこのカップルのイメージです。
|