トラブル〜2



KIEFER ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




 宮殿に辿り着いたアンジェリークはまず、どなたの部屋へ赴こうかと
廊下で立ち止まり考え込んでいると、きらびやかな長い廊下の向こう側から
何やら話をしながら歩いてくる人物が居た。
 1人はゼフェル、もう1人はゼフェルよりも遥かに年輩の男性で歳の頃なら
年長組の3人と同じくらいかそれ以上にみえた。
短く切りそろえられた白銀の紙が、歩くスピードの所為で風になびいている。

 「‥‥ゼフェル様だわ。御一緒に居られる方はどなたかしら??」

 立ち止まって通りすがる二人をぼーっと眺めていたアンジェリークに
ゼフェルが気がついて声をかけた。

 「よお!、アンジェリーク。こんな所でドーした?」
 「はい‥‥あの‥」
 「なんだよ、はっきりしねーな。俺に育成か?」
 「いいえ、今日の所は…」
 「そっか。じゃぁな」

 軽く手を降ってゼフェルは一緒だった人物と去っていった。
時折、回線がどーとか、プログラムがどーとか、アンジェリークの知らない
こむずかしい言葉が沢山並べられていたが‥。





視線を前に戻してしばらく歩いていると、今度はマルセルがアンジェリークの前を通りすがった。

 「こんにちわ、マルセル様」
 「‥‥‥‥‥‥‥‥」
 「??」
 「君って会うといっつもそればっかりだね。たまには他の言葉もいったらどうなの?」
 「えっ!?」
 「何か僕に用?」
 「‥‥い‥‥いいえ‥‥」
 「じゃあ何?、用もないのに僕を呼び止めた訳?」
 「そ‥‥そんなつもりじゃぁ」
 「ふん。用がないなら僕もういくよ」

 そう冷たく言い放つと、マルセルは近くの緑の守護聖の執務室へと入っていった。
アンジェリークはまたまたその場に立ち尽くし、いつもと違うマルセルの態度に
困惑の表情を見せていた。




 「ア〜ンジェ」




不意に呼ばれて声の方を見遣るとそこには夢の守護聖、オリヴィエが立っていた。

 「オリヴィエ様‥‥」
 「ごめんねぇ、毎度毎度。マルセルのあの態度。許してやって」
 「いいえ、そんな事。私マルセル様に何か嫌われるような事をしたんでしょうか‥‥」
 「あ〜、あのコの不機嫌はいつもの事。あんたが気にやむ事じゃないよ。
  反抗期ってやつだね」
 「はぁ‥‥‥(一体今日はどーなってるのかしら)
  あの、先き程ゼフェル様とお会いしたんですけど一緒にいらっしゃった方
  誰かなんて分からないでスよね??」
 「ゼフェルと一緒に?。白銀の?」
 「はい」
 「あらやだ。あんたあいつと会った事なかったッけ?」
 「ええ!?。初めて見る方でしたけど」
 「あいつは、ゼフェルの前の鋼の守護聖だよ。
  後任で来たゼフェルと妙に気が合っちゃってさ、守護聖の任が終わってからも
  あーやって聖地に留まっちゃってるの。
  昼といわず夜といわず、毎日のように妖し気な研究だかなんだかしてて
  な〜んかおタクっぽくてあたしはあんまり好きじゃないや‥‥」
 「そ‥‥そーですか‥‥(やっぱり今まで聞いた話と違う‥‥)」
 「それに比べて、マルセルの交代の時は最悪だったねぇ‥‥。
  あの子もまだ子供なもんだからさ、守護聖なんて嫌だの、家へ帰らせろだの
  散々文句いって、あの温厚な前の緑の守護聖が切れちゃってね。
  マルセルを一喝してそれっきり‥‥‥‥。
  ろくな引き継ぎもしないまま、出ていくように聖地を後にしてったね。
  まぁ、自分がいままでしてきた事を全て否定されてるようで
  我慢できなかったのも分かるけど‥‥」

アンジェリークはオリヴィエの話を聞きながら、マルセルの消えた執務室の扉に目をやった。


 今まで会った守護聖達はみな、何所かが今までと食い違っていたが、どうやら
オリヴィエはあまり変化が見られないらしい。やっと安心できる人に会えたと、思った矢先に‥‥‥‥

 「あ、はぁ〜い。可愛いお嬢ちゃん達☆」
 「え?」

オリヴィエは廊下の外を行く数人の女性に気がついて声をかけていた。

 「あ!オリヴィエ様〜〜」

 そういって返事を返す女性達は、頬を赤く染めて形にするならハート形の目で
オリヴィエに熱い視線を向けていた。

 「昨日は楽しかったよん。またデートしようね☆」
 「オリヴィエ様ったら〜。またといわず、これからデートしませんか〜?」
 「ふぅん。イイ事いうね、そーだよね。
  こんな天気のいい日に大人しく机に向かってたら、日が沈む頃にはカビがはえてきちゃうよ」

 オリヴィエは廊下の手すりを軽く飛び越すと、二人の女性の肩を抱き寄せながら
歩いていった。その光景にアンジェリークは開いた口が塞がらなかった。

 「そーだ。アンジェ〜。あんたとはまた今度デートしてあげるね。
  いっぱしのレディになった時にね☆」
 「オ‥‥ッオリヴィエ様〜〜!?
  (まるでオスカー様みたい。もう嫌ァ〜〜;;)」


 例えるなら、木枯らしに乗って枯れ葉がアンジェリークの前を通り過ぎるかのように
例えば、外に出た途端大雨に降られてずぶぬれになるように
アンジェリークの心は淀んでいた。


 「‥‥‥な‥‥‥‥泣きたい‥‥‥‥。今日はもう帰ろ」


 アンジェリークは、ぽつりと誰に聞かせるでもなく呟くと
きらびやかな宮殿に背を向けて寮へと帰っていった。




続く・・・・




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お遊び第2弾〜。全員だしたかな?、と思いつつ書き終わってみると
ランディただ1人がいなかった‥‥‥。と、いう訳で
まだ続きます。






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