光と闇



KIEFER ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




この暗闇に目が慣れてしまったのはいつからだろう。
私はこの暗闇を、好きだったのか嫌っていたのかさえも解らぬ。
物心ついた時から私の世界に光はなかった。

聖地にきて初めて私の世界に差した光は、光の守護聖の物だった。
強く突き刺さるような激しい光。
この光は私には強すぎて、逆に何も見えはしなかった。
この光は私の闇と似た光。
この者はきっと光しか知らぬ。
心に堕ちる闇など知らぬだろう。
私はこの光を避け、また闇の中に帰った。
光を直視しなかったせいか、暗闇に戸惑う事はなかった。

次に私の闇に差した光は、それとは違った優しい光。
まるで鏡に映った様に、私を包み込み、暖かささえも感じさせる。
私は暗闇を抜け出し、誘われるようにその光を追った。
光の中心に居たのは、まだ幼さを残す少女だった。
私は悪戯に彼女を傷つけようとしたが、私のどんな言葉にも彼女は傷付く事無く、
私の目に光を与えた。
私の闇に彼女を閉じ込めても、無駄な事だった。
少女は、何も見えぬはずなのに暗闇を恐れる事無く、私に向かって手を差し伸べた。
彼女だと思った。
しかし差し伸べられた手をとろうと、手をのばした瞬間、
少女は光を羽根に変えて私の前から飛び去った。

私は再び暗闇の中へ戻った。
だが、光に慣れた私の目には闇は以前よりも増して濃く映った。
失った光を求める私の瞳には、闇はもう、ただの闇だった。
暗闇が私を拒んだのか、私が闇を拒んだのか‥‥、
それはもうどうでもよい事だった。
ならば私は目を瞑ろう。光も闇も何も映さぬように‥‥。






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ゲーム当初のクラヴィスの心情……みたいな感じで書いてみた物です。
意外と好き(笑)自分で言うなって感じですが……。






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